※こちらの記事はgifted(ギフテッド)について書いています。
最近 SNSで「不登校の子供」がトレンド入りしていますね。
全国の不登校の小中学生は全国で34万人と年々増え続けている状況です。
その不登校の子供の中にはgifted(ギフテッド)と呼ばれる子供が一定数います。
giftedの子供は不登校になりやすいのか、不登校になったその後はどうしたのか?当ブログの管理人の実体験を元にご紹介します。
この記事でわかること
○gifted(ギフテッド)とは?診断と特徴
○giftedは不登校になりやすいのか?不登校になる原因は?
○不登校になったgifted児のその後
ギフテッド児とはどんな子供?その診断と特徴
【ギフテッド】とは・・・メディアで取り上げられることが増えたので言葉を知っているひとは多いのではないでしょうか?
giftedって知ってる!なんでもできる天才だよね!すごいなぁ、羨ましい!
いやいや、メディアだとそういったイメージで取り上げられるけれど、実際はそんなことないんだよ!
では、実際giftedとはどんな人のことを言うのか、見て行きましょう!
gifted児とはどんな子なのか?定義と特徴
実は日本にはgifted(ギフテッド)の定義はありません。
ギフテッド先進国のアメリカのギフテッド定義
・IQ130以上 または
・IQ120以上で芸術やスポーツで芸術的能力、創造性、言語能力、リーダーシップなどさまざまな領域の特定分野において突出した才能をもつ子ども
アメリカではギフテッド専用の教育が用意されています。
ふむふむ。日本には定義はないし、アメリカでもその定義はあいまいなんだね。
さらにギフテッドは高IQに加え、OE(過度激動)があると言われています。
OE(過度激動)とは?
OE(過度激動)とは?
・精神運動性OE
精神運動性OEは身体的多動と、頭の回転が速い、頭が働きすぎて眠れないなどの精神的多動の2つを示します。頭の回転が速い=理解力が高いため、早口で、会話のテンポも速くなります。話が飛躍したり、考えごとをしながら歩き回ったりし、落ち着きがないという印象を与えることもあります。
・知性OE
一般的にギフテッドの特徴として知られる性質です。好奇心が旺盛で、多くの知識を求めます。探求心が強く、新しい意味を見出したり、物事を色々な側面から見ることを好みます。問題解決が好きで、疑問に持ったことに対し論理的な答えを求め、納得いくまで調べたり、質問したりします。授業中に次々と先生に質問し、授業を中断させてしまったり、難しい質問への答えを求めたりして、先生に扱いづらい生徒と思われてしまうこともあります。
・知覚性OE
5感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)がとても敏感で、光や音、感触などに感覚器官が受ける刺激に過剰に反応します。日常的な光をまぶしく感じる、外出しても人や車、音楽などの色々な音が耳に入り疲れてしまう、服のタグや縫い目がチクチクして苦手、食物の食感や匂いに敏感で食べられないものが多いなどの例が挙げられます。
感性が鋭いことは優れた美的感覚にも通じます。幼少期から美しい文書や音楽、美術品、自然などに感動し、感謝の気持ちが芽生えます。
・想像性OE
想像力が豊かで、詩的表現を好みます。枠にとらわれず自由な発想ができ、独創的なアイデアを生み出します。白昼夢を楽しみ、空想の世界に入り込んで、授業に集中できず注意散漫と捉えられてしまうこともあります。ワクワクすることを想像すると落ち着きがなくなったり、見た夢にいつまでもこだわったりする子どももいます。
・感情性OE
喜怒哀楽が激しく、全ての感情の幅が広い傾向があります。周りが驚くほど、激しく喜んだり、怒ったりすることも。共感力が高く、感情移入も深いため、悲しい曲や物語で強い悲しみや辛さを感じてしまいます。また、自省意識や正義感が強く、成長するにつれてストイックで自分に厳しくなる人や、不正や差別など不公平な事柄に強い憤りを感じる人も少なくありません。
高IQでもOEがなければギフテッドではないってこと?難しいなぁ・・・
定義が曖昧がだからね。
でもこの過度激動と高IQの条件が合わさるとギフテッドだと思って間違いないよ!
IQの診断はどうやってするのか?
そもそもIQってどうやって測るの?
IQは「WISC」(ウィスク)検査で測れます
Q.ウィスク検査とは?
A.5歳0カ月〜16歳11カ月の児童の知能を測定する検査です。
(言語理解・知覚推理・ワーキングメモリ・処理速度の4つの項目検査からIQを導き出します)
この検査を受けても、日本ではギフテッドの診断は下りませんが、130超えていて、OE(過度激動)が当てはまればギフテッドと思っていいでしょう。(参考:『ギフテッドの個性を知り伸ばす方法』)
ではこのウィスク検査とはどこでどうやって受けられるのか、見て行きましょう!
ウィスク検査はどこで受けられるの?検査受診まで
検査を受けるまでを見て行きましょう!
まず、検査機関は大きく分けて3つあります。
【①病院(児童精神科など)②行政の機関(教育支援センターなど)・スクールカウンセラー③民間の機関】です。
それぞれの機関のメリット・デメリットをご紹介します。
①病院
費用:無料(医療費はかかる)資料代が数千円かかる場合も
【メリット】
検査項目の詳細まで開示してもらえる。
ウィスク検査だけでなく、包括的に発達を診てもらえる。
【デメリット】
検査受診は医師が必要とした場合のみ可能。
検査受診までに時間がかかる。(3ヶ月~1年程度)
②行政の機関・スクールカウンセラー等
費用:無料
【メリット】
学校との連携ができる。
比較的すぐに検査ができる
【デメリット】
検査受診は心理士が必要とした場合のみ可能。
検査項目の詳細は開示されない。
つまり、医師や心理士さんが必要じゃないと判断すれば受けられないってことだね!
誰でも受けられるわけではないんだね。
③民間の検査機関
費用:2万~3万程度
【メリット】
・空きがあればすぐに検査が可能
・誰でも検査が受けられる
【デメリット】
・費用が高価
・学校との連携は取れない
私の子供は②で検査を受けて、ギフテッドの可能性があると言われました。
ワーキングメモリは150、全検査IQは140ありました。
ギフテッド児の特徴や検査方法はわかっていただけたと思います。
その上で不登校との関連性を見て行きましょう!
giftedは不登校になりやすいのか?
・・・ずばり、なりやすい!と思います。(管理人体感)
実際に私の知り合いにはギフテッドの子供を持つ方が何名かいますが、ほぼ全員不登校または行き渋りになったことがあります。
そして管理人の子も小学校1年生で不登校になりました。
公教育は一斉授業であり、みんな同じを求めるので他と異なっているギフテッド児は息苦しい環境であるようです。
ギフテッド児が不登校になりやすい理由を5つまとめてみました。
ギフテッド児が不登校になりやすい理由5選
①学習のミスマッチ(授業内容が簡単すぎて退屈)
②周囲に馴染めない(クラスメイトと興味関心が合わない)
③完璧主義になりやすくストレスを感じやすい
④先生と合わない、理解してもらえす苦しい
⑤OE(過度激動)により集団生活が困難
IQが20違うとコミュニケーションでストレスを感じるといった研究結果もあるように、他の子供たちと違うことはギフテッド児には辛いことのようです。
小学校1年生の授業に、高校生が紛れ込んでいたらどうでしょうか?きっと退屈で授業が苦痛に感じてしまうのではないでしょうか?
それと同じとこが毎日学校に通うギフテッド児に起こっているということです。
giftedの子供が不登校になった。その後・・・
実際に管理人の子供は小学1年生の時に不登校になり、学校の勧めでウィスク検査を受けることになりました。
その後、学校には行かずホームスクーリングに切り替え、現在は地方に移住しています。
我が家は不登校になった時に3つ選択肢を考えました。
不登校になった場合の選択肢3選
①学校へ働きかけ環境調整をしてもらい通う
②ホームスクーリングに切り替える
③合う学校(私立やフリースクール、通信やネットの学校など)に通う
学校に通っても通えなくても本人が自分らしくいられる場所をつくってあげることが大事だと思います。
子供が不登校になると親の負担が心理的にも金銭的にも大きいですし、不安になってしまうと思いますがその子その子にあった無理のない方法が見つけられますように!
不登校の子供をもつ、親御さん、本当にお疲れ様です!
おすすめのお菓子をまとめたのでぜひ少しでもリラックスして自分の時間も大切にしてくださいね!
まとめ
今回はメディアで話題のギフテッドと不登校の子供の関係性について実体験を元に調査しました。
ギフテッド=天才児という誤解は溶けたのではないかと思います。
どんな子供でもそれぞれ才能や良い面をもっており、お互いが認め合い、みんなが幸せになる世界であるといいですよね。
これからどんな風に成長をするかはわかりませんが、これから見守っていきたいと思います。
ギフテッドや不登校についてはまた色々とご紹介していこうと思いますので引き続き宜しくお願いします。
今回は個人的な内容に偏ってしまいましたが、最後まで読んで下さりありがとうございました。