※この記事は不登校ビジネスで話題になった「スダチ」について調査しています。
子供が不登校になる。
それは親や家族にとって本当に大変なことです。
「不登校を改善させる」と謳っているいわゆる不登校ビジネスが炎上して、ネットを騒がせています。
今回は不登校の子どもを持つ管理人が、不登校の親の目線からこの件を考えてみたいと思います。
この記事でわかること
○不登校ビジネスとは?株式会社スダチはどんな会社か?
○スダチ代表取締役小川涼太郎とはどんな人物か?
○スダチ炎上の経緯と理由3選
不登校ビジネスとは?スダチってどんな会社
不登校の子供は小中学生で34万人と言われており、年々増え続けています。
私も経験者なのですが、子供が不登校になると子供だけでなく親も本当に疲弊します。
今回炎上した「スダチ」は不登校サポートを謳っており、そのやり方が問題になっているようです。
株式会社スダチってどんな会社?
(株)スダチの会社概要はこちらです。
会社名 | 株式会社スダチ |
創業者・代表取締役 | 小川涼太郎 |
設立・資本金 | 2019年5月7日・5,000,000円 |
住所 | 東京都渋谷区神宮前6-28-9 東武ビル6F |
ホームページ | https://sudachi.support/corp |
社長がまだ20代で従業員も若く活気のある会社だね!
スダチの事業内容について
㈱スダチの主な授業内容です。
【事業内容】※ホームページより抜粋
・不登校支援事業(3週間で不登校を解決するメソッドを活用した支援)
・子育てサポート
・スダチ式子育て塾
・不登校診断テスト
ホームページからわかるように、「不登校サポート」「子育てサポート」を主な事業としており、2019年設立の新しい会社です。
不登校サポートとは?
具体的に不登校サポートを依頼した場合、どのようなサポートが受けられるのか?
○不登校の原因は親子関係にあるというスタンスの元サポートを行っていく
○初回面談は無料、希望者にのみサポートを行う
○オンラインで登校面談)やメール(再登校サポートメール)で助言
○あくまでも行動するのは親であり、スダチの存在は子供には悟らせない
○再登校率は90.0%で、平均19日で学校に行けるようになっている
スダチの特徴として、あくまでもサポートするのは親であり、実際に子供には会わないを徹底しています。
この点で引きこもりや不登校の子供を外へ連れ出すサポート事業、いわゆる「引き出しや」とは一線を画しています。
具体的には以下のような助言のもと親が行動していきます。
○「毎日の起床時間・就寝時間」を決める
○「スマホやデジタルゲームの禁止」などのルールを決めこれを守るよう子どもに求める
○1日10回以上褒める
ルールを決めて親が主導権を握る一方で、子どもにたっぷりと愛情を注ぐことで子どもの自己肯定感を高めていくというスタンスです。
スダチが炎上した理由と経緯
スダチが炎上し田理由と経緯を見ていきましょう!
スダチ炎上までの経緯
【2024年8月5日】スダチが「板橋区と連携し、区内の特定の小学校を対象に、スダチが展開するオンライン再登校支援を実施する」と発表
スダチの発表を受けSNSでは賛否両論が飛び交う事態に
板橋区教育委員会は批判の高まりを受けて「そうした事実はない」と否定
スダチもまたプレスリリースを削除し板橋区との連携は白紙となる
不登校支援関連の市民団体などが、板橋区に公開質問状を提出
【2024年9月】板橋区はスダチとの一連の経緯についての説明
「『学校に登校する』という結果のみを目標としない」等の不登校方針がを公表
事態は一旦収束をむかえた
この一連の騒動を契機として、「不登校ビジネス」の是非が問われることとなり、SNSを中心に波紋を呼んでいます。
現在(㈱)スダチのホームページには一連の流れを受けて「再登校をゴールとしていません」との文言が付け加えられた。
炎上の理由3選
炎上した理由を3つ考えてみました。
①不登校の親からお金を取ること
②不登校の原因を「正しい親子関係を築けていないこと」としていること
③「学校に登校する」ことのみを目標としていること
炎上した1番の理由は、「『学校に登校する』という結果のみを目標」としたことだと思います。
学校に登校することのみを目標にすると、「学校に行くことが善」であり、「いかないことが悪」となってしまい不登校の子供や親をおいつめてしまいます。
また実際に不登校は学校側に問題があることも多いですが、そこは何もメスをいれず、親子関係と決めつけることによる親へのプレッシャーもあるのではないかと思いました。
賛否両論あると思うけれど今回のことで、今まで焦点が当たらなかった「不登校の親」についてみんなが考える良いきっかけになったのでは?
不登校については学校は行ってもいいし、行かなくてもいい。
でも「みんなが安心して通える学校づくり」を同時に実現してほしいなと思います。
まとめ
子供が不登校になるとどうしていいか分からず、誰かに助けを求めたくなるものです。
もちろんそれで救われることもたくさんあるので、今回のような企業の活動は否定しませんし、必要な人に届いて需要と供給が合えばいいのだと思います。
しかし、それによって追い込まれてしまったら本当に残念なことです。
不登校になる理由もそれぞれですので、必ず同じ対応はできないと思います。
我が家はホームスクーリングという手段を選び、尚且つ地方へ移住しました。
自分たちにとって合う対応が見つかって子供も家族も幸せでいられることが一番だと思います。
子育ては本当に悩みはつきないですが、最終的にみなさんがしあわせであることを祈っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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